試算の前提と計算方法
数字の根拠を隠さないために、計算の中身をすべて公開します。
基本の式
当サイトはすべてのカードを、次の1つの式で評価しています。グラフも比較表も、この同じ計算から作られています。
実質損益 = ポイント還元の円換算 + 年間利用額ボーナス + 付帯特典の主観価値 − 実効年会費
この値がゼロになる年間利用額が「損益分岐点」です。
1. ポイント付与の端数処理
ポイントは「200円ごとに1ポイント」のように単位ごとに付きます。切り捨てのタイミングはカードによって違い、実質還元率に大きく効きます。
- 決済ごとに切り捨て… 1回の支払いごとに端数を捨てます。税込380円の支払いを200円単位で計算すると、対象は200円分だけです。少額決済が多いほど実質還元率が落ちます。
- 月間の合計額で計算… 1か月の利用額を合算してから切り捨てます。取りこぼしは月あたり最大で付与単位マイナス1円にとどまり、影響はほとんどありません。
このため当サイトは「平均決済単価」を入力項目にしています。表記の還元率が同じでも、この項目次第で結果が変わります。
2. 年間利用額ボーナスと年会費の無料化
「年間100万円の利用で年会費が永年無料」のような条件があると、損益はその金額を境に不連続に跳ね上がります。グラフが垂直に立ち上がっているのがその地点です。
年会費を還元率で割る単純な計算では、この跳ね上がりを飛び越してしまい、分岐点を実際より高く見積もります。当サイトは不連続点を明示的に列挙したうえで、損益がゼロになる点を数値的に解いています。
3. 付帯特典の評価
空港ラウンジや旅行保険の金銭価値は、利用頻度によって人ごとに大きく違います。当サイトはこれを一方的に決めず、控えめな初期値を置いたうえで、利用者が自分で調整できるようにしています。初期値の根拠は各カードのページに書いています。
4. 初年度と2年目以降
「初年度年会費無料」と「利用額による永年無料」は効くタイミングが違います。前者は初年度のみ、後者は条件を満たした翌年からです。当サイトは両方を切り替えて試算できるようにしています。
この試算の限界
誠実であるために、できないことも書いておきます。
- 毎年同じ金額を使い続ける前提で計算しています。ある年だけ集中して使い、翌年以降は使わないといった使い方は再現できません。
- 期間限定のキャンペーンや入会特典は含めていません。恒常的な条件だけで評価しています。
- ポイントの交換レートは、カードごとに標準的な交換先を1つ想定した既定値です。交換先によって実際の価値は変わるため、シミュレーターで調整できるようにしています。
- ポイントプログラム自体が改変されることがあります。実際に、JCBのOki Dokiポイントは2026年1月に「J-POINT」へ移行し、付与単位と交換レートが変わりました。当サイトは各カードのページに情報の確認日を記載しています。
- カードの条件は改定されます。各カードのページに情報の確認日を記載していますので、必ず公式サイトの最新情報と照らし合わせてください。