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かんたん診断を開いて最初に出るのは、質問ではなく「質問数を選んでください」の4択です。質問数は3問・5問・8問・全部から選べ、この記事では5問を選んだ場合をたどります。

かんたん診断は、回答の雰囲気からカード名を当てる機能ではありません。答えた内容を、シミュレーターが使う「年間利用額」「利用先の内訳」「平均決済単価」へ変換します。その同じ条件を全カードへ渡し、年間損益の高い順に並べると候補が出ます。

この記事では、三井住友カード(NL)、楽天カード、JCB カード Wの3枚を、「コンビニ利用が多い」「楽天市場での買い物が多い」「Amazonでの買い物が多い」の3パターンで比べます。先にカードを決めて答えを寄せるのではなく、同じ5回答を3枚へ通した計算結果を使います。

クレジットカードの損益分岐点の全体像では、単体の年会費回収と比較相手との差額を別の答えとして説明しています。

結論:初年度・2年目以降・無料化後

3枚の通常年会費は、三井住友カード(NL)が0円、楽天カードが0円、JCB カード Wが0円です。

そのため、初年度・2年目以降・無料化後のどれでも、年間利用額0円ならカードデータの既定評価でも単体の年間損益は0円です。旅行保険の既定評価は旅行・交通の利用額に連動するため、利用額0円では加算されません。評価年を変えても年会費差は生じません。この記事で順位を変えるのは年間利用額の多さではなく、コンビニ、楽天市場、Amazonなど、どこへ使うかという条件です。

年会費だけの回収ライン

3枚とも回収すべき固定年会費がないため、単体の損益分岐点は年間利用額0円です。年会費を表記還元率で割る計算は必要ありません。利用額が増えると、各カードの実質還元率と端数処理に従って、0円線から年間損益が増えます。

この結果は「どのカードでも同じ」という意味ではありません。固定費の分岐点が同じでも、利用先ごとのポイント優遇によって線の傾きが変わります。

無料カードとの差額が逆転するライン

無料カード同士では、年間利用額0円の差額損益も0円です。3つの各パターンでは、年間利用額を増減しても順位は入れ替わらず、同じ使い方の範囲に「金額だけで逆転する交点」はありません。順位を入れ替える分岐条件は、診断で作る利用先の内訳です。

したがって、以下の3パターンは「何円使うかだけ」で選ぶ比較ではなく、「同じ年間利用額をどこで使うか」で無料カードの差額が変わる比較です。有料カードを検討するときは、この3枚のいずれかを基準線として追加します。

5つの質問は、どの入力に変わるか

質問 計算へ渡す入力
1か月のカード支払額 選んだ帯の代表月額を12倍して、年間利用額にする。幅のある帯は中央、上限のない帯は下端を使う
生活費をどこまでまとめるか スーパー、ドラッグストア、公共料金、携帯料金の月額の束を作る。年間利用額そのものは変えず、利用先の内訳を変える
主なネット通販 Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング、その他のネット通販の月額の束を作る
コンビニ・飲食店での払い方 通常のコンビニ、スマホのタッチ決済、飲食店の月額の束を作る。スマホで払う回答だけがタッチ決済のカテゴリへ入る
車と旅行の比重 ガソリンと旅行・交通の月額の束を作る

2問目から5問目は、構成比を直接選ぶ質問ではありません。「この使い方なら毎月このくらい」という金額の束を先に置き、1問目で決めた月の総額で割って構成比にします。答えた束の合計が総額より少なければ、残りは「一般の買い物」です。総額を超えた場合は、一部だけを削らず、全カテゴリを同じ割合で縮めます。

平均決済単価は、その内訳とカテゴリごとの典型的な1回の支払額から推定します。コンビニのような少額・高頻度の支払いが多いほど下がり、旅行のような高額・低頻度の支払いが多いほど上がります。この値は、ポイントを決済ごとに付与単位未満切り捨てするカードの計算に効きます。

「わからない・とばす」を選んだ質問はゼロにしません。そのカテゴリの束だけ「標準的な使い方」の比率を残します。分からない項目を消したせいで、答えた利用先だけが過大になるのを避けるためです。

3パターンの共通条件

3パターンとも、1問目は「月5〜10万円」、2問目は「生活費をほとんどまとめていない」、5問目は「車も旅行もほとんどない」と答えます。月額帯の中央を使うため、年間利用額は90万円、1か月あたりは7万5,000円です。違いを作るのは3問目と4問目だけです。

パターン 主なネット通販 コンビニ・飲食店での払い方
コンビニ利用が多い ほとんど使わない ほぼ毎日、スマホのタッチ決済
楽天市場での買い物が多い 主に楽天市場 ほとんど使わない
Amazonでの買い物が多い 主にAmazon ほとんど使わない

年間損益は「2年目以降」、カードデータの既定ポイント換算と既定の付帯特典評価で計算します。3枚の年会費は、三井住友カード(NL)が0円、楽天カードが0円、JCB カード Wが0円です。3枚とも旅行・交通の年間利用額に同じ率を掛けた旅行保険評価が加わるため、付帯特典の差は生じず、利用先ごとのポイント差がそのまま年間損益の差になります。

以下の内訳表は、結果画面と同じく1か月あたりの円で、金額順の上位4項目だけを載せています。順位は現行エンジンで実測しました。年間損益の円額はカードデータ更新後も計算し直せるよう、各パターンの再現リンク先で確認できます。

パターン1:コンビニ利用が多い

図で見る

この使い方では、年間90万円で三井住友カード(NL)が1位です。

3枚とも年会費が0円なので、線はどれも右上がりです。年間利用額もポイントの 円換算もそろえ、変えたのは利用先の内訳だけ。それでも3本の上下が入れ替わります。 縦の破線が記事の条件(年間90万円)です。

0+1万+2万+3万年間損益0万円50万円100万円150万円年間利用額年間90万円1位 三井住友カード(NL)2位 楽天カード3位 JCB カード W
横軸が年間利用額、縦軸が「ポイント+特典 − 年会費」。年間90万円のとき、1位が三井住友カード(NL)(+20,124円)、2位が楽天カード(+9,024円)、3位がJCB カード W(+9,024円)です。1位と3位の差は+11,100円で、これは同じ使い方でカードを選び直すだけで動く額です。2位と3位の差は±0円しかなく、図の上ではほぼ重なります。
図の3本を、上から順にそのまま並べたものです
順位カード年間90万円での損益
1位三井住友カード(NL)+20,124円
2位楽天カード+9,024円
3位JCB カード W+9,024円

1位と3位の差は+11,100円です。年会費も特典の評価額もそろえてあるので、この差は利用先ごとの ポイントの付き方だけで生まれています。

この条件をシミュレーターで開く
主な利用先 1か月あたり
一般の買い物 32,993円
コンビニのスマホタッチ決済 20,003円
飲食店 9,000円
スーパー 5,003円

年間損益の順位は、1位が三井住友カード(NL)でした。楽天カードとJCB カード Wは同額です。図の脇の表では2位が楽天カード、3位がJCB カード Wの並びになりますが、これは表示の並び順で、年間損益の差ではありません。

三井住友カード(NL)は、一般の買い物では0.50%ですが、対象店舗のスマホタッチ決済には7.00%が反映されます。楽天カードとJCB カード Wには、この試算のスマホタッチ決済カテゴリに対する上乗せがありません。どちらも基本還元率(楽天カード1.00%、JCB カード W1.00%)のままなので、この使い方では年間損益が並びます。図でも、年間利用額が増えるほど三井住友カード(NL)の線だけが他の2枚から離れ、楽天カードとJCB カード Wは重なって1本に見えます。

同額になるのは、この条件だからです。楽天カードは決済ごとに、JCB カード Wは1か月の利用額を合算してから、ポイント付与単位に満たない端数を切り捨てます。この例の平均決済単価はどちらの付与単位でも割り切れるため取りこぼしが起きませんが、割り切れない支払いが続くと、決済ごとに切り捨てる楽天カードのほうが先に目減りします(楽天カードの実質還元率が表記より下がる条件)。この2枚の上下は、還元率の優劣ではなく、平均決済単価と利用先の内訳で決まります。

コンビニ利用が多い条件を3枚で開く

パターン2:楽天市場での買い物が多い

図で見る

この使い方では、年間90万円で楽天カードが1位です。

3枚とも年会費が0円なので、線はどれも右上がりです。年間利用額もポイントの 円換算もそろえ、変えたのは利用先の内訳だけ。それでも3本の上下が入れ替わります。 縦の破線が記事の条件(年間90万円)です。

0+0.5万+1万+1.5万+2万年間損益0万円50万円100万円150万円年間利用額年間90万円3位 三井住友カード(NL)1位 楽天カード2位 JCB カード W
横軸が年間利用額、縦軸が「ポイント+特典 − 年会費」。年間90万円のとき、1位が楽天カード(+9,024円)、2位がJCB カード W(+9,024円)、3位が三井住友カード(NL)(+4,524円)です。1位と3位の差は+4,500円で、これは同じ使い方でカードを選び直すだけで動く額です。1位と2位の差は±0円しかなく、図の上ではほぼ重なります。
図の3本を、上から順にそのまま並べたものです
順位カード年間90万円での損益
1位楽天カード+9,024円
2位JCB カード W+9,024円
3位三井住友カード(NL)+4,524円

1位と3位の差は+4,500円です。年会費も特典の評価額もそろえてあるので、この差は利用先ごとの ポイントの付き方だけで生まれています。

この条件をシミュレーターで開く
主な利用先 1か月あたり
一般の買い物 45,990円
楽天市場 12,000円
スーパー 5,003円
飲食店 3,998円

この診断例は、税・送料・利用ポイント等を除いた商品額をまだ入力していないため、楽天市場のカード特典追加分を含めません。楽天カードは通常のカード利用ポイントだけを計算します。JCB カード Wと三井住友カード(NL)も、それぞれの基本還元と他の利用先の条件で比較します。

楽天カードとJCB カード Wの年間損益は同額です。図の脇の表は1位が楽天カード、2位がJCB カード W、3位が三井住友カード(NL)の並びですが、上位2枚に損益の差はありません。楽天市場のカード特典追加分を比べるには、再現リンクを開き、「楽天市場の追加特典」の「楽天市場の特典対象額」に明細から確認した月額を入力してください。

楽天市場のカード特典も比較する場合は、再現リンクを開き「楽天市場の特典対象額」に税・送料・利用ポイント等を除いた商品月額を入力してください。追加分の月間上限は1,000ポイントです。税込利用額全体へ一律2%を掛ける計算にはしません。

楽天市場での買い物が多い条件を3枚で開く

パターン3:Amazonでの買い物が多い

図で見る

この使い方では、年間90万円でJCB カード Wが1位です。

3枚とも年会費が0円なので、線はどれも右上がりです。年間利用額もポイントの 円換算もそろえ、変えたのは利用先の内訳だけ。それでも3本の上下が入れ替わります。 縦の破線が記事の条件(年間90万円)です。

0+0.5万+1万+1.5万+2万年間損益0万円50万円100万円150万円年間利用額年間90万円3位 三井住友カード(NL)2位 楽天カード1位 JCB カード W
横軸が年間利用額、縦軸が「ポイント+特典 − 年会費」。年間90万円のとき、1位がJCB カード W(+10,464円)、2位が楽天カード(+9,024円)、3位が三井住友カード(NL)(+4,524円)です。1位と3位の差は+5,940円で、これは同じ使い方でカードを選び直すだけで動く額です。
図の3本を、上から順にそのまま並べたものです
順位カード年間90万円での損益
1位JCB カード W+10,464円
2位楽天カード+9,024円
3位三井住友カード(NL)+4,524円

1位と3位の差は+5,940円です。年会費も特典の評価額もそろえてあるので、この差は利用先ごとの ポイントの付き方だけで生まれています。

この条件をシミュレーターで開く
主な利用先 1か月あたり
一般の買い物 45,990円
Amazon 12,000円
スーパー 5,003円
飲食店 3,998円

年間損益の順位は、1位がJCB カード W、2位が楽天カード、3位が三井住友カード(NL)でした。

JCB カード WはAmazonの利用分に2.00%が反映されます。この率はJ-POINTパートナーのポイントアップ登録を済ませる前提です。楽天カードは1.00%、三井住友カード(NL)は0.50%でAmazon分を計算するため、JCB カード Wが先頭になりました。 図では、年間利用額が増えるほどJCB カード Wの線が楽天カードより上へ離れ、共通条件の位置ではその2枚より三井住友カード(NL)までの間が大きく開いています。

Amazonでの買い物が多い条件を3枚で開く

既定評価・特典0円・自分の評価

  1. 既定評価:旅行・交通の年間利用額にカードデータの既定率を掛け、利用付帯の旅行保険を評価する。3図と本文の3リンクはこの条件です。
  2. 特典0円:3枚の旅行保険などをすべて0円にし、年会費とポイント条件だけで順位を見る。
  3. 自分の評価:カードごとに実際に使う予定の特典だけ年間価値を入力し、3枚の差額損益を再計算する。補償上限を年間価値として足さない。

特典評価を変えると、この記事で固定した順位が変わる場合があります。まず既定評価の線で利用先の差を見てから、必要なら特典0円または自分の条件へ置き換えます。

同じ結果を出すために固定する前提

診断が決めるのは使い方だけです。診断結果画面そのものは、ポイントの円換算、付帯特典の評価額、評価する年について保存済みのシミュレーター設定を残します。したがって、過去に特典評価を変えた2人は、5問の回答が同じでも年間損益まで同じになるとは限りません。一方、この記事の3図と3リンクは比較条件を再現するため、既定評価と「2年目以降」を明示して固定します。

この記事の再現条件は次のように固定します。

  • 評価する年は「2年目以降」
  • Vポイントは1ポイントを1円として換算
  • 楽天ポイントは1ポイントを1円として換算
  • J-POINTは1ポイントを1円として換算
  • 旅行保険などの付帯特典はカードデータの既定評価。この記事の内訳には旅行・交通が含まれるため、旅行・交通の年間利用額へ連動する特典は0円ではありません。3枚とも同じ率で評価するので、この比較では順位差を作りません
  • 家族ポイント、楽天市場の「5と0のつく日」など、利用者ごとの追加プログラムは加算しない
  • JCB カード WのAmazon優遇だけは、カードデータに登録されたポイントアップ条件を満たす前提

向いている人・無料カードがよい人

年間利用額や利用先をまだ集計しておらず、まず比較条件を作りたい人には、かんたん診断が向いています。特定の優遇先へ支出を寄せる予定がなく、付帯特典にも価値を置かない人は、年会費無料の3枚を有料カードの基準線にできます。

診断の推定額と実際の明細が大きく違う人、期間限定キャンペーンや家族プログラムを使う人は、診断結果を結論にせず、明細12か月分へ置き換えてください。

条件をシミュレーターで再現する

診断は、明細をまだ集計していない人が試算を始めるための入口です。結果画面では次の順で確認すると、推定を自分の数字へ置き換えやすくなります。

  1. 年間利用額が直近の明細12か月分とかけ離れていないかを見る
  2. 利用先の内訳で、月額が大きすぎるカテゴリや抜けているカテゴリを探す
  3. 少額決済が多い人は、平均決済単価を実際の明細に近づける
  4. ポイントを実際の交換先で何円と見るかを決める
  5. 実際に使う付帯特典だけ評価額を入れ、初年度か2年目以降かを選ぶ

5問で作った条件は、結果画面の「この条件でグラフを見る」または「全カードの比較表で見る」を押した時点で保存されます。質問の途中では既存の入力を書き換えません。まずかんたん診断で使い方を作り、最後に試算の前提と計算方法とカード詳細の公式情報を照らし合わせてください。

公式情報・確認日・試算に含めない条件

3枚の年会費、ポイント付与、利用先別の優遇は2026年8月22日時点で、三井住友カード(NL)、楽天カード、JCB カード Wの各カード詳細にある発行会社公式情報を確認しています。

この試算には、家族ポイント、Vポイントアッププログラム、楽天市場の「5と0のつく日」、JCBのAmazon優遇で対象外となる取引、期間限定キャンペーンを含めません。JCB カード Wには入会年齢条件があり、診断結果は申込資格を判定しません。申し込み前に各カード詳細から公式条件を確認してください。

この記事が扱っているカード

付帯特典の評価額をすべて0円とした、いちばん保守的な条件での損益分岐点です。 ラウンジや保険に価値を認めるなら、分岐点はこれより手前に来ます。

図は発行会社と等級だけを表しています。イメージ図です。実際の券面とは異なります。

本文の数値の出どころ

本文に太字で出てくる金額・条件・還元率は、記事に書き写したものではありません。 ページを作るときに、カード一覧と同じデータから差し込んでいます。 条件が改定されてデータを直せば、この記事の数値も同時に変わります。

この記事で差し込んでいる数値:17か所

出典と情報の確認日

カードの制度は改定されます。この記事はその時点のカードデータで計算した結果を示すもので、 お申し込みの判断は必ず公式サイトの最新情報でご確認ください。

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