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記事・ 2026年10月11日公開 ・ 2026年10月11日更新・ 書き手:使い魔工房(運営者)

アメックス・ゴールド・プリファードの損益分岐点|特典をいくらと見れば年会費を超えるか

アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カードの年会費回収ラインを、ポイントだけの場合と、トラベルクレジット・プライオリティ・パス・フリー・ステイ・ギフトを評価する場合に分けて試算します。

アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カードは、年会費の多くを継続特典や旅行の特典で取り返す設計のカードです。ポイントだけで年会費を回収できるかと、特典をいくらと見れば回収できるかでは、答えが大きく違います。この記事は一般の買い物とカードデータの既定ポイント換算を共通条件にし、年間利用額ごとに「収支を0円へ戻すのに必要な特典の合計評価額」を求めます。

motodori は特典に一律の金額を決めません。ここで求めるのは特典そのものの値段ではなく、自分で特典の価値を考えるときの境目です。考え方は試算の前提と計算方法の「付帯特典の評価」と同じです。

クレジットカードの損益分岐点の全体像では、単体の黒字化と無料カード超えを別の式で説明しています。

結論:初年度・2年目以降・無料化後

評価する年 結論
初年度 初年度無料の条件はないため、入会キャンペーンを除けば2年目以降と同じ
2年目以降 ポイントだけなら396万円。トラベルクレジットとプライオリティ・パスを入力上限の額で評価すると126万円まで下がる
年会費無料化後 年間利用額による年会費無料化条件がないため該当しない

一般利用の基本還元率が同じ年会費無料カードと比べると、利用額をいくら増やしても差は縮まりません。比べる相手が無料カードのときは、特典を年会費以上と見るかどうかだけで決まります。

年会費だけの回収ライン

年会費は39,600円、一般利用の基本還元率は1.00%です。ポイントはカードデータの既定どおり、年会費への充当で1ポイント=1円として数えます。年間利用額の条件で付くポイントの上乗せはないため、ポイントだけの回収ラインは年会費を基本還元率で割った396万円です。

特典をいくらと見れば年会費を超えるか

図で見る

特典を合計9,600円と見るなら、年間300万円で元が取れます。

付帯特典を合計いくらと見るかで、線が3本に分かれます。どれも右上がりで、 中央の破線(損益ゼロ)を上へ抜けたところが、その見立てでの損益分岐点です。 高く見るほど線は上がり、黒字に変わる年間利用額は左へ寄ります。

−2万0+2万年間損益0万円100万円200万円300万円400万円年間利用額損益ゼロ300万円で黒字特典29,600円特典19,600円特典9,600円
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード。横軸が年間利用額、縦軸が「ポイント+特典 − 年会費」。付帯特典を合計いくらと見るかだけを変えた3本です。年会費39,600円に対して、29,600円と見るなら年間100万円、19,600円と見るなら年間200万円、9,600円と見るなら年間300万円で黒字に変わります。高く見るほど線は上へ動き、黒字に変わる年間利用額は左へ寄ります。
図の3本を、上から順にそのまま並べたものです
特典の評価額黒字に変わる年間利用額
29,600円100万円
19,600円200万円
9,600円300万円

年会費39,600円のうち、ポイントと年間利用額ボーナスで足りないぶんを特典が埋めます。 実際に使う特典だけを積み上げた合計が、どの行に近いかで判断してください。

この条件をシミュレーターで開く

年間利用額ごとに、付帯特典をすべて0円にして年間損益を出し、残った赤字を「収支を0円へ戻すのに必要な特典の合計評価額」として並べます。

年間利用額 ポイント 特典0円の年間損益 収支0円に必要な特典の合計評価額
1,000,000円 10,000円 −29,600円 29,600円
1,500,000円 15,000円 −24,600円 24,600円
2,000,000円 20,000円 −19,600円 19,600円
3,000,000円 30,000円 −9,600円 9,600円

必要な評価額と同額なら年間損益は0円で、それを超えた分だけ黒字になります。黒字にするために支出を増やすことを勧める表ではありません。もともと予定している年間利用額の行を選び、その使い方なら特典へ合計いくらの価値を感じる必要があるかを確かめるための表です。

3つの主な特典と条件

この記事の試算対象のうち、年会費の回収に大きく効く特典は次の3つです。どれもカードデータの既定評価は0円で、入力できる上限だけが決まっています。

  • トラベルクレジット:アメリカン・エキスプレス・トラベル オンラインのホテル予約で使えるクーポンで、入力上限は10,000円です。1回の予約金額に条件があり、その予約サイトで泊まる予定がなければ0円です。
  • プライオリティ・パス:国内外の空港ラウンジを年2回まで無料で使える会員資格で、入力上限は17,000円です。3回目以降は自己負担です。
  • フリー・ステイ・ギフト:年間200万円(税込)以上の利用と継続で、国内の対象ホテル1泊2名分の無料宿泊券が届きます。公式は円換算を示していないため、入力上限50,000円は宿泊費の実勢から当サイトが置いた見込みです。

トラベルクレジットとプライオリティ・パスを入力上限の額で使い切ると、2つの合計は27,000円で、回収ラインは126万円まで下がります。フリー・ステイ・ギフトの条件を満たす年間200万円では、必要な合計評価額は19,600円です。宿泊券だけでこの額以上の価値があると考えるなら、その年はほかの特典を使わなくても年会費を超えます。

無料カードとの差額が逆転するライン

単体の年間損益が0円になっても、年会費無料カードより有利になったとは限りません。たとえば年会費無料の楽天カードは、一般利用の基本還元率が同じ1.00%で、どちらも決済1回ごとにポイントを計算します。そのため特典を0円と見ると、年間100万円でも300万円でも差は−39,600円のまま変わりません。

無料カードを上回るには、使う特典の合計評価額が年会費そのものを超える必要があります。特典を数えるときは、無料カード側に同じ種類の特典がないかも確かめてください。

既定評価・特典0円・利用する場合

  1. 既定評価:カードデータの初期値を使います。旅行保険は旅行・交通の年間利用額へ連動し、継続特典やラウンジは利用者ごとの価値を自動では足しません。一般の買い物だけの条件では特典0円と同じ結果です。
  2. 特典0円:すべての特典評価を外し、ポイントだけで年会費を回収できるかを見る比較線です。本文の表の基準です。
  3. 利用する場合:実際に予約する宿泊、ラウンジを使う回数、宿泊券を使う予定から年間価値を入力し、単体の0円線と無料カードとの差を再計算します。入力上限はそのまま価値にしません。

向いている人・無料カードがよい人

予定している宿泊や空港の利用で、特典を年会費に近い額まで実際に使う人は、このカードを比較候補にできます。ポイントだけで比べる人、特典を使う予定がない人は、年会費無料のカードが基準です。アフィリエイト報酬の有無で比較結果や順位は変えません。

条件をシミュレーターで再現する

年間200万円・一般利用・既定評価で開くと、フリー・ステイ・ギフトの条件を満たす利用額から、特典の評価額を動かして回収ラインを確かめられます。

楽天カードと並べて年間300万円・既定評価で開くと、利用額を増やしても無料カードとの差が縮まらないことを確認できます。

公式情報・確認日・試算に含めない条件

アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード公式の年会費・特典は2026年9月28日に確認した発行会社情報へ接続しています。

入会キャンペーン、メンバーシップ・リワード・プラスや加盟店ボーナスポイント、アメックス・オファー、ポイントのマイル移行、ゴールド・ダイニング by 招待日和などの優待は試算に含めません。条件変更の可能性があるため、申込前にカード詳細から公式情報を確認してください。

この記事が扱っているカード

付帯特典の評価額をすべて0円とした、いちばん保守的な条件での損益分岐点です。 ラウンジや保険に価値を認めるなら、分岐点はこれより手前に来ます。

図は発行会社と等級だけを表しています。イメージ図です。実際の券面とは異なります。

本文の数値の出どころ

本文に太字で出てくる金額・条件・還元率は、記事に書き写したものではありません。 ページを作るときに、カード一覧と同じデータから差し込んでいます。 条件が改定されてデータを直せば、この記事の数値も同時に変わります。

この記事で差し込んでいる数値:30か所

計算結果を引用するときの前提

本文の計算結果は、次の条件で解き直したものです。試算の前提と計算方法に計算式そのものを公開しています。

  • 評価する年は2年目以降とする
  • 利用先は一般の買い物のみ
  • 平均決済単価は3,000円
  • ポイントはカードデータの既定レートで円換算
  • 各行の基準計算では付帯特典の評価額をすべて0円とする
  • 黒字転換の境目は、特典0円時の赤字をちょうど埋める合計評価額とする
  • 「トラベルクレジットとプライオリティ・パスを使う場合」は、2つを各入力上限の額で評価し、ほかの特典は0円とする
  • 楽天カードとの比較は、両カードの付帯特典の評価額をすべて0円とする

出典と情報の確認日

カードの制度は改定されます。この記事はその時点のカードデータで計算した結果を示すもので、 お申し込みの判断は必ず公式サイトの最新情報でご確認ください。

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